(ミルフォードサウンドの観光船)
朝起きると、やはり再びサンドフライに悩まされます。もうここから脱出しよう。
せっかくミルフォードサウンドまで来たので、遊覧船でフィヨルドを観光することにしました。上の写真のような遊覧船に乗ります。 遊覧船はどう見てもトレッカーでない人たちも多く、観光バスで来た、一般の旅行客なのでしょう。多分、昨日か今朝、 私と同じルートをバスで通ってきたのでしょうね。
観光船から見上げる、垂直に切り立ったフィヨルドは壮観です。
(フィヨルドと滝)
絶壁の高さはどのくらいあるのでしょう?50m?100m?相当高いです。とにかく、周りは断崖絶壁に覆われていて、 上からは無数に滝が落ちてきます。ところで上はどうなっているのでしょうか?ここからは見ることはできませんので想像するしかありません。
イルカがいることが、ここが海とつながっていることを教えてくれます。山の中を自転車でずっと通ってきたので意外な感じです。
ミルフォードサウンドのシンボル、マイターピーク。マイターピークは雲がかかっていることが多く、 なかなか頂上が姿を現してくれないそうです。この日も最初は曇っていたのですが、天気が徐々に良くなってきました!
ついに姿を現したマイターピーク!貴重な一枚です(ちょっと足元の風景がイマイチですが)。ちなみに一枚目の写真、 手前の遊覧船の右側にマイターピークが移っていますが、朝はこんなに曇っていたのです。
さて今日は自転車ではなくバス旅行。バスに自転車を積み込んでクイーンタウンに向かいます。といっても、 ミルフォードサウンドに至る道は一本だけ。つまり昨日自転車で来た道を引き返すことになります。
ちなみにこれまでも数回バスを利用しましたが、いつもバスのトランクに結構余裕があり、 自転車を分解せずにそのままの状態でトランクに入れてくれました。分解するのは結構面倒ですし、そのままの状態が一番壊れにくいので、 助かります。
バスなので特にハプニングもなくクイーンズタウンに到着。湖の向こうの山が夕日を浴びて金色に輝いています。
(湖の向こうの山が金色に!)
クイーンズタウンは結構「いいところ」らしく、キャンプ場の料金ももう少しで「大台」に乗るところでした($9.90)。
走行距離:0km
宿泊地:Qweenstownのキャンプ場
バスでの移動経路は青線です。
(Qweenstownの湖)
今日はOmaharaまで160km以上のロングライドの予定。おっと、途中のルートにバンジージャンプがある。 これは体験しておかなければ。
バンジージャンプとは足首にひもをくくりつけて吊り橋の上からまっ逆さまに飛び降りるというアレです。 ニュージーランドの原住民の儀式が由来になっているレジャーです。そしてここQweenstownがバンジージャンプの発祥だとか。
ということで、さっさと朝食を済ませて出発。ほどなくしてバンジージャンプができる場所に到着したので、 バンジージャンプの申し込みをしようと受付に。
ところがこれがバンジー記念のTシャツとビデオ付きで何と$129。高っ! そんなお土産はいらないのに、どうしてもセットでないといけないらしい。しかたなく泣く泣く申し込み・・・ ちなみにこのバンジージャンプのサイトはこちら
この橋からバンジーします
こんなところをロープ一本に身を任せて飛び降りるのです!高さはドドンと43m!!写真を見るとそんなに高く見えないのですが、実際はすごいんですよ! う~ん、この写真ではイマイチ伝わらない・・・
さて受付を済ましてバンジージャンプの吊り橋に向かうと日本人のチャリダーが見物しています。 聞くと彼はバンジーしていないとのこと。
いよいよバンジーの吊り橋の上へ。私は別に高所恐怖症でも何でもないのですが、 いざ吊り橋の飛び降り台の端に立って下を見下ろすとやっぱり怖い。横から見るより100倍怖いです。やっぱりやめよう。でも$129が・・・ いや、命のことを考えれば$129なんて惜しくない(死なないって)。
でも周りを見渡すとたくさんの見物人が。中に日本人のオバチャンの一団が。無責任に声援を送ってくれています。どうしよう、 どうしようと迷っている間にも係員の人は「スリー、ツー、ワン・・・」と付け入る隙のないカウントダウン。このときほどニュージーランド人を冷たい奴だと思ったことはありません。
と、そのとき体中にすごい加速が!!自分が上を向いているのか下を向いているのかよくわかりません。 何か自分でもよく分からないうちに終わってしまいました。
一度やってしまえばもう怖くはありません。何度でも挑戦できそうな気がします。怖いのは財布の中身だけ・・・
私が飛び降りたのを見て、かの日本人チャリダーもやる気になったようです。
同じときにバンジーを体験したことで妙な連帯感をもった私と彼。そのまま一緒に途中まで走ることに。 クロムウェルという町まで一緒に行き、そこで昼食と買出しをし、そこからは別々の行き先に行くことになりました。
彼の情報では、当初私が計画していた行き先が飛行機が通っていないので不可能だとのこと(途中で飛行機に乗る予定だった)。 そこで西海岸沿いを走るコースに変更しました。
予定変更した、今日の目的地はWanaka。そこまでは50km程度なので楽勝で行けると思っていたのですが、 途中から強烈な逆風が!がんぱってペダルを踏んでも10km/hを切ることもあるくらいでした。まあ、横風でなくてよかったです。 横風なら油断したら横転するので・・・
(途中の湖)
Wanakaのキャンプ場には8時ころに到着しました。ここにも日本人チャリダーが。うーん、今日は日本人によく会う。
走行距離:102km
宿泊地:Wanakaのキャンプ場
自転車での移動経路は赤色の線です。
(追伸) 帰国後、自分のバンジージャンプ姿のビデオを見ましたが、恥ずかしくて封印。
]]>朝起きると雨が降っていました。私は基本的に晴れ男ですが、ニュージーランドに来てからは雨に好かれているようです。 南半球に来ると晴れ男と雨男が逆転するのか??
出発前にトラベラーズチェックの両替や買出し、後日乗る電車の手配をしているうちに出発したのが11:15でした。 今日は山が多く難所と聞いているのに・・・
途中で軽装の外国人チャリダー2名と遭遇。1人はやたらと速い。
それにしても、雨の中を走るのは景色も悪いだろうと皆さんは思われるかもしれませんが、雨の景色もなかなか悪くないのです。 というかこれもまたいい感じです(雨でカメラを出せないので写真はありませんm(_ _)m)。湖沿いの景色はすばらしく快適なのですが、 アップダウンの厳しいところはひたすらガマン。
結構順調に進み、意外と早くMt. Aspiring国立公園の入り口に到着。しばらく走って3時ごろ、遅めの昼食。 食堂でピザを食べました。
(誰もいません。孤独を感じますが風景を独り占め)
さて食べおわると急に晴れてきました。昨日出会った日本人チャリダーに景色がいいところだと聞いていましたが、 本当にいいところです。
高い山の頂上に万年雪が残っています
(一番お気に入りの一枚)
自然以外なーんにもありません。人にも車にも全然出会いません。まさに景色を独り占め。キャンプ場でなく、 こんなところで野宿もいいなあ、なんて心底思います(でも、サンドフライもいるし、 本当に全然誰も居ないのは実際にはちょっとビビってできなかった)。「ニュージーランドでおすすめの絶景スポットは?」とたずねられたら、 ここと答えます。
(道しるべ?)
電気コンロやトイレ・シャワーが完備されている、有料のキャンプ場のほかにも、 ニュージーランドにはいたるところにもっと自然に近いキャンプ場が点在しています。キャンピングカーで来たのなら、 こんなところでキャンプもいいでしょうね。もっとも、チャリダーでも上級者ならこういうところで野宿するのでしょうけど。
これは多分山の雪解け水です。全然人も居ないので汚染もされていないでしょう。これが本当のミネラルウォーター? とりあえず飲んでみましたが、まあ普通の水です。
景色がすばらしいのはいいのですが、写真を撮ろうとしたり、ちょっと立ち止まるとどこからともなくサンドフライがやってきます。 本当にうっとうしいです。これからニュージーランドに自転車旅行される方はご注意を。
目的地であるHaastに近づくことになるとまた雨が降ってきました。と思ったらしばらくしたらまた止んだり、と不安定な天気です。
(遠くに虹が!)
Haastではキャンプ場に泊まりましたが、ここがまたにぎやかなキャンプ場でした。設備も充実していてキャンプ場に売店があり、 キッチンには料理器具や食器まで完備。食堂では宿泊客?が演奏をしていて、お年寄りのグループがそれに合わせて合唱していました。 こんなキャンプ場は日本にはないなあ。
走行距離:142km
宿泊地:Haastのキャンプ場
自転車での経路は緑色の線で示しています。
7:30起床。10時出発(遅っ!!)。朝は寒くてウインドブレーカーを着ていたのだが、晴れてきた事もあり、
暑くなりそうだったのでTシャツ1枚になろうと立ち止まる。するとすぐにサンドフライがやってくる!しかも噛んでくる!!
今日も結構長距離になりそうなのだが、ペースは結構いい感じ。やっぱり日本と違って車をほとんど気にしなくていいのでいいですね。
この日は走ったところはWestland国立公園。相変わらず自然の景色はすばらしく、文句のつけようがありません。
こんなところをのんびりと走るのが自転車旅行の最大の楽しさです。
でも、自転車旅行は自分の脚がエンジン、食べ物がガソリン。お腹が減ります。頻繁に何か食べないともちません。
この日も昼食に食堂がないかと思いながら走っていたのですが、いつまでたっても店が現れず、仕方なく買っておいたクッキーとハムで昼食。
でもそこからほんの少し走ったところにカフェが!!そこで昼食にスープと食べて、それでも足りないのでさらにサンドイッチを買いました。
一体何kcal消費しているのでしょうねぇ~。
本当はパンよりも米のほうが腹持ちがいいような気がするのですが、走らなければならない昼はそんなことは言ってられません。
この日は結構自転車旅行者にすれ違いました。同じ方向に走っている一人の白人と休憩しているときに追い越され、 相手が休憩しているときに追い越し、の繰り返しを何度かしているうちにしばらく一緒に走ることに。 スイス人だそうで、 6週間かけてニュージーランドを旅するとのこと。 やっぱりネイティブでない人との英会話のほうが相手もゆっくり話してくれるので分かりやすいです。
(スイス人自転車旅行者と記念撮影)
PM5:00ごろ、途中のFox Glacierという町で買出しをし、さらに走る。ここから目的地のFranz Josefまで峠三連発。一つ目、下りが急坂でスリリング。二つ目、普通の峠。三つ目、上りがほとんどなく楽勝。ステーキ用の肉 (夕食でステーキを焼くことが多かった)を買っていたので、フライパンを使うために、キャンプ場ではなく、 バックパッカーズの庭にテントを張らせてもらい、キッチンだけ使わせてもらおうとしました(フライパンを持っていないので)。が、 宿泊費が安く、結局テントではなく普通に泊まることに。
この日でサマータイムは終わりだそうで、次の日から時計が一時間遅くなるそうです。 つまり今日は1時間だけ余計にのんびりできるということで宿でのんびりくつろぎました。
走行距離:147km
宿泊地:Franz Josefのバックパッカーズ
自転車での経路は赤色の線で示しています。
この日も朝から天気が悪いです。空が曇っていて今にも雨が降りそうです。Franz Josefは氷河が見られることで有名なことで、せっかくなので氷河を見に行くことにしました。 氷河なんてテレビで見たことがあるだけで実物を見るのは生まれて初めて。楽しみです。
氷河が見れるところに行くには一般道路を外れ、未舗装路を4kmほど走ったところにありました。
(大迫力の氷河)
やっぱり見にきてよかったです。思った以上の迫力!! 洪水のように波しぶきをあげて押し寄せてくる川の流れが一瞬にして止まったような感じです。色は半透明のブルー。 地面を削っている部分は土で汚れていますが、上のほうはきれいなブルーです。もちろん氷河が動いているのは見えないのですが、 1日に少しずつ動いているのでしょうね。
(ちょっと離れたところから氷河の全体像)
氷河の先端が溶けて小川になって流れていきます。こういう水が数日前から見かける青い小川になっているのでしょうかね・・・?
(Google Mapで見た氷河の衛星写真)
町で買出しを済ませて先へ走り出すと、とうとう雨が!まだ30kmしか走っていませんが、Whataroaという町で昼食。
「ジャイアントバーガー」を注文。これがビッグマックの3倍はあるくらいの大きさで、ハム・卵・ハンバーグ・パイナップル・レタスなどなど、
チャリダーも大満足のボリュームでした。
昼食を終えてもまだ雨はやみません。もう今日は一日雨を覚悟しなければ・・・しかもこんな日に限って150kmの長距離。
自転車で走っているうえに、雨で身体が冷えやすいので(雨具を着ていても)、とにかくお腹が減ります。 雨なので何か食べる時くらいは屋根のあるところで・・・と思って途中でアイスクリームの店に2回も入ったですが、後で痛感しました。 アイスクリームって身体を冷やすんですよね。自転車に乗っているときに、ペダルを漕いでいるのに身体が冷えてきて、 眠くなってきたという経験をしました。本当に結構危なかったかもしれません。 アイスクリームに殺されるところでした。
目的地のHokitikaという町に着きましたが、やっぱり結局、一日中雨に降られ続けました。もう今日はキャンプはしません。 「ビーチハウス・バックパッカーズ」に泊まりました。あいにくドミトリー(相部屋)が空いておらず、 ダブルの個室しか空いていませんでしたが、もう動きたくなかったのでここに決めました。
ニュージーランドに来て初めてのベッド(これまでは寝袋で寝ていた)なのがうれしいです。部屋もきれいでいい感じです。 小さな町ですが、宿泊者ノートを見ると日本人も時々泊まっているようです。
それからアクティビティも結構盛んで、スカイダイビング体験もできるようです。バンジージャンプ体験のおかげで少し成長した私は、 ちょっとグラッときましたが、料金が高かったのであきらめました。
夕食のデザートは今日はタップリ、ナシが2個にモモが1個。満腹で幸せな気持ちでベッドに入りました。海が近く、 波の音が聞こえてきました。
走行距離:148km
宿泊地:Hokitikaのバックパッカーズ
自転車での移動経路は緑色の線です。
そろそろ帰国するときが近づいてきました。最初はニュージーランドの南島を一周するつもりでしたが、 途中でゆっくりしたり寄り道をしたおかげで一周は断念。北島にある首都のオークランドから帰国の飛行機に乗るので、 ここからは交通機関を乗り継いで行くことにします。
現在いるところが、南島の西海岸。ここから島を横断して東海岸のクライストチャーチまで列車で行くことにします。 この列車というのが有名な「トランツ・アルパイン」。車窓からの景色がすばらしいと評判の列車です。
トランツ・アルパインはここから40kmほど離れたグレイマウスという町から出発します。PM2:25に出発するので、 それまでに着けばいいので時間的には楽勝です。まずは出発前に日本へのお土産を物色。その後、天気は良くないのだがボチボチと出発。
途中、時々雨が降るので雨具は手放せません。昨日降った雨のせいかどうかわかりませんが、 タスマン海は黄色がかった灰色をしています。
強風を受け続けたのか、曲がったまま成長した木
線路の上を通らないと渡れません。もし列車が来たら逃げ場がありません。絶対来ないはずですが・・ ・ドキドキでした
たった40km弱ということで、昼にはグレイマウスに到着。
何の建物かよくわかりませんが、とにかく古い建物。
PM2:25、トランツ・アルパインに乗車・出発。日本人の姿もちらほら。クライストチャーチから日本に帰るのでしょうか?
数日前にサンドフライに噛まれたところが今頃になって腫れてかゆくなってきました。噛まれたときは「あれ?こんなものか?」 と思いましたが、やはりかゆいです。
トランツ・アルパインに揺られながらチーズをつまみにビールを開ける。車窓からの景色はなるほどいいものですが、 やっぱり自転車で走りながら見る景色にはかないません。自転車のほうが暑さや寒さ、その場の静けさ、サンドフライの襲撃など、 景色だけでなく五感でその風景を感じられるからでしょう。
(窓ガラスにビールの影が映っています)
いい具合に酔いも回ってきたので外を眺めているうちに居眠り・・・
PM6:35の到着予定時刻から20分ほど遅れてクライストチャーチに到着。明日は朝一番でバスに乗らなければいけないので、 ユースかバックパッカーズに宿泊することに。さすがにクライストチャーチは予約なしではなかなか空きがなく、 3軒回ってやっとドミトリーの空きがありました。
ところがここのドミトリーはなんと女性と同室! 日本のユースホステルではありえませんが、海外のバックパッカーズではそういうことがあると聞いていましたが、 実際にそういうことがありました!しかも現れたのはキレイな白人女性! がぜんテンションは上がりましたが、当然ながらな~んにも起こりませんでした(^_^;)
走行距離:40km
宿泊地:クライストチャーチのバックパッカーズ
自転車での経路は赤線(北西部)、鉄道は青線(北西部から南東にかけて)で表しています。<./p>
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クライストチャーチのバックパッカーズのドミトリーで白人女性と二人で何にも起こらなかった夜、寝る前に 「8時になってもまだ寝ていたら起こしてくれ」と頼んでいたのですが、7時にはしっかり起床しました。 前日にスーパーが閉まっていたのでパンがなく、クッキーとチーズと卵の朝食。 それから今日帰国するという日本人旅行者から桃を一個もらいました。
8:45にはバス(といってもハイエース)に乗ります。 目的地はカイコウラという町。 どうしてかというと、カイコウラは 「クレイフィッシュ」が有名だからです。 クレイフィッシュとは要するに伊勢エビ。 これを食べてやろうということです。
バスは海岸線沿いを走ります。 外を眺めていると、海岸に石を積み上げて作った塔がいくつもあります。 日本で言う「賽の河原」 のようです。 ニュージーランドではどんな意味があるのでしょうか?
途中、アザラシのコロニーなどに止まって、12時前にカイコウラに到着しました。 しかし、 アザラシというのはいつ見てもゴロンと横になっているだけで、ナマケモノみたいです。
さて、早速スーパーで買出しをし、キャンプ場にテントを張り、いよいよクレイフィッシュを買いに行きます。 自転車で5分くらいのワーフに行き、ボイルしたクレイフィッシュを丸一匹ゲット。 18.5$でした。 この自転車旅行で一番高い買い物です。 シーフードレストランで豪華なシーフード料理というのもいいのですが、一人で入るのも寂しいし、 高いし、やっぱり自転車旅行者ならキャンプ場で自炊です。
(クレイフィッシュ)
さっそくレ モンをかけていただきます。 うん、普通にエビです。 期待していたほどではないが、 それでも十分満足しました。 脚の部分は残しておいて、夕食にはエビのだしで雑炊としますか。
今日はカイコウラの町をウロウロ。 海岸でボケーっとしたり、シールコロニーにアザラシを見に行ったり。 カイコウラはホエール・ ウォッチングもさかんなようですが、ツアーの料金が高いのでやめておきました(というか、ツアーは朝からだった)。
珍しく起きているアザラシを発見!
これは買った絵はがきの写真ですが、ホエールウォッチングに参加するとこんなシーンが見られるそうです。 行きたかったな・・・
さてキャンプ場に戻り、いよいよエビ雑炊を作ります。 エビの脚を煮込んでしっかりダシをとり、 そのエビスープの中に炊いたご飯を投入!
しかし、そのとき悲劇が!!
せっかくのエビスープを全部こぼしてしまった!!_| ̄|○
しばらくショックで立ち直れませんでした・・・
走行距離:0km(ポタリング程度)
宿泊地:カイコウラのキャンプ場
バスでの移動経路は緑色で示しています。
今日は朝起きると快晴です。どうもニュージーランドは東側のほうが気候が良く、西側は雨が多いようです。 走っていて景色が良くて楽しいのは西側なのですが。
今日もメインは乗り物移動。列車で南島最北端の町、ピクトンまで向かいます。AM10:25に出発、PM1:00前に到着しました。 よく考えると、別に列車で行かなくても一日かければ自転車で行けるのでは・・・?ま、いいか。 ちなみにカイコウラからピクトンまでの運賃は$14、自転車付きということで$10追加でした。
キャンプ場に着いて荷物を置いて昼食。それから両替と、北島までのフェリーのチケット、 オークランドまでの夜行バスチケットの手配のために町をウロウロ。これだけなのにずいぶん時間をとってしまった。 やっぱり外国だとちょっとしたことでも時間がかかってしまうのです。
さて、PM4:00ごろになりやっと自由に。入り組んだ海岸沿いを走る「クイーン・シャルロッテ・ロード」 の景色がきれいらしいので、そこを走りに行くことにします。
荷物はキャンプ場に置いてきたので走りはとっても軽いです。アップダウンは結構あるのですが、割となだらかで、 荷物がないだけにラクチンです。天気もよくて眺めも良く、2日間走らなかったウップンを発散させるべく爆走します。
(とある海岸)
ピクトン戻るには来た道を引き返さなくてはなりません。普通、同じ道を引き返すのはイヤなものですが、 この日はそんなことも気にならないくらい、いい感じでした。
(ピクトンの夜景)
キャンプ場に戻り、夕食のときに缶ビールを飲もうと思って買った「ジンジャービール」というのが、 実はビールではなくソフトドリンクだった!!
走行距離:70km
宿泊地:ピクトンのキャンプ場
鉄道での移動を青線、自転車での移動を赤線で示しています。
今日はAM6:30起床。3月の下旬になったということもあってか、だんだん暑さは感じなくなってきました。 日本でいうと9月下旬くらいか?
(ピクトンの港)
ちょっと海岸を散歩します。「Shelly beach(貝殻の海岸)」というだけあって、サザエとか、ウニとか、採れないかな・・ ・と下を見て歩いていましたが、目に付くのはヒトデばかり。残念。
朝食後、フェリーの時間まで、見晴台や博物館(Picton Community Museum)などに行って時間をつぶす。 博物館では捕鯨に関する展示物を多く見ることができました。捕鯨が昔の主要な産業だったようです。 ちなみにピクトンの博物館の入場料は大人$3でした。
正午過ぎにフェリー乗り場に行き、フェリーに乗船。自転車は荷物とべダルを外し(ペダルは一応盗難防止という意味で)、 係員に預けました。PM1:55ごろ出航。昼食はフェリーの中で摂りましたが$11.80もしました。高っ!
フェリーからピクトン周辺の海岸線の眺めです。入り組んだ海岸がきれいです。
しばらくして北島のウェリントンの港に到着。ここでオークランドへの夜行バスの時間待ちです。 待っている間にフェリーに乗っていた地元ニュージーランドの自転車旅行者としばし会話。
フェリーに乗っていた乗客たちはほとんど列車でウェリントンから移動するようです。バス乗客は少数派。そりゃそうですよね。 バスは自分の席から基本的に移動できませんが、列車なら車内をウロウロして楽しめますからね。
列車とバスはほぼ同時刻に出発。並んで走っている状態です。途中のバス停でも結構人の乗り降りがあります。 南島と違って特徴的なのは、マオリが多いこと。南島ではほとんどマオリの人に出会いませんでしたが。
ちなみに、ウェリントンからオークランドへの夜行バスの運賃は$79でした。
走行距離:0km
宿泊地:バス車中泊
夜行バスが通った経路はわかりません。
夜行バスはAM6:30ごろにオークランドに到着しました。列車も約10分後くらいにオークランド駅に着いたようです。 本当に並行して走っていたようですね。
まずは駅構内のカフェテリアで朝食を摂り、クイーン通りにあるバックパッカーズで宿泊予約($17)。 荷物を預けて万博跡に行こうとしたのですが、市内の道が全然わからず、ウロウロと迷ってしまいました。そうしているうちに、 雨が降りそうになったので、近くの博物館に行くことにしました。
博物館に入って10分ほどたつと、突然非常ベルが!何事かと思っているうちに館内の人が全員、外に追い出されました。
(博物館から追い出され・・・)
外に出ると、消防車も待機しており、「火事でも起こったのか」と思っていましたが、放水する様子もなく、 しばらくすると何事もなかったかのように再び入れるようになりました。避難訓練でもあったのでしょうか??
中では有料で($6.50)、マオリの踊りのショーを見ることができるようです。せっかくなので見学しました。
マオリの踊りというと、どうしてもラグビーのオールブラックスを思い出すのですが、なかなか良かったです。
そういえば、オールブラックスといえばニュージーランドの国技はラグビーです。元イギリス領だけのことはあります。キャンプ場でも、 隣にグランドがあって夕方にラグビーの練習をしているところが幾つかありました(もちろん、キャンプ場の宿泊客ではなく、 地元の人でしょうが)。日本の高校のラグビー部のように土のグランドではなく、芝生の上で練習できるなんて、さすがラグビー大国です。
昼からはオークランド大学でも見に行こうと思ったのですが、これもまた道に迷い、なぜかイーデン山のふもとに。
(マウント・イーデンの元噴火口。向こうにオークランド市街が見える)
オークランド市内には50ほどの死火山があるそうです。マウント・イーデンはその中の一つ。 山といってもとても小さいのですぐに登れます。しかし、風が吹きっさらしで寒い・・・
またお腹が減ってきたので、アジア料理の食堂へ。韓国の定食を食べましたが、久しぶりのアジアの料理、とてもおいしかったです。
家族や友人にお土産を買おうとショッピング街をウロウロ。Tシャツを選ぼうと入ったお店で応対してくれた店員が日本人でした。 ニュージーランドに住みついて店員として働いているそうです。
この店員さん、私がTシャツを見ていると、別に頼んでもいないのに「このTシャツのデザインの意味はこうで・・・」とか、 いろいろ説明してくれます。「ああそうですか」「へえ」とか適当にあしらっていると、
「感想を言ってくれなければどんなTシャツがいいかわからないじゃないですか。こっちの人はみんな感想を言ってくれますよ。
ちゃんと感情表現してください。
これだから日本人はだめなんですよ」
だって。別に選んでくれって頼んだわけでもないのに。こっちも自分のペースでゆっくり見たいんですよ。 変に外国かぶれして日本人旅行者を見下すのもねぇ~。といいつつ、結局、この店でTシャツを買いました。
(Tシャツについていたタグ)
う~ん、それにしても最後の一週間の交通費やお土産代で手持ちのお金があっという間になくなってしまいました。 オークランドの街自体は、南島のクライストチャーチに比べると規模も全然大きく、雑然としていました。こうやって比較すると、 南島は全然田舎です。同じニュージーランドでも印象がだいぶ違います。
お金もなくなったので、最後の夜ですが宿でおとなしくしていました・・・
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まずここは外せません。ニュージーランドの最新情報がぎっしり。政府公式サイトで信頼できます。
ニュージーランドに行くなら管理人のオススメはシンガポール航空。フライトの検索ができます。でも航空券の購入は格安航空券にしましょうね。
格安航空券の大手。学割もあります。
「地球の歩き方」のコンテンツ。口コミも充実で情報収集にもってこい。
インターネット通販のスポーツ自転車専門店。ネット上ではツーリング関係の自転車用品が最も充実していると思います。
日本が誇るアウトドアブランド。安くて丈夫でオススメです。
クイーンズタウン近郊のバンジージャンプ。ここが元祖らしい。
南島横断鉄道「トランツ・アルパイン」などの公式サイト
NZのバス会社の公式サイト。バスの検索・予約ができる。
]]>まず気になるのが、ツーリング中の自転車のトラブルですが、パンク修理は絶対にできないと泣きを見ます。 パンクしたままで走ればリム(ホイール)が変形して大変なことになりますよ!とくにニュージーランドの場合、田舎のほうに行けば、 日本のように頻繁に車が走っているわけではないので、助けを求めようにも求められません。パンク修理セットと予備のチューブ数本、 そしてしっかりした携帯ポンプを必ず準備しましょう。タイヤも、マウンテンバイク以外なら太めのタイヤに替えておいたほうが良いと思います。
それ以外のトラブルですが、例えば何年もかけて世界一周するような人の場合は荷台が壊れたり、スポークが折れたり、 チェーンが切れたりとか、様々なトラブルに見舞われるようです。しかしチェーンやブレーキワイヤー類などは出発前に新品に交換すれば1ヶ月程度なら大丈夫だろうと思います。
体力的な面ですが、ツーリングは自分のペースで走ればよいのですが、日本と違って、 町と町の間が何10kmと離れているニュージーランドの場合、やはりある程度距離を走る必要があります。 少なくとも一日に100kmは走れるように日本にいるうちに慣れておいたほうがよいでしょう。 体力的に余裕があればツーリングを楽しむことができます。
ツーリングで長距離を走っていると、日常生活よりもはるかに大量のカロリーを消費するために、お腹が減ります。 道端に上手い具合にお店があるとは限らないので、町でスーパーなどを見かけたら補給食を買いましょう。 ミネラルウォーターは日本よりもはるかに安いです。補給食は甘いものがカロリーが高く、基本的にはいいと思います。 水と補給食は切らさないようにしましょう。
]]>長かったようで短かったニュージーランドの自転車旅行も今日で最後。朝食を済ませ、空港までは自転車で走ります。 途中でスーパーマーケットに立ち寄り、お土産にと、お気に入りのドライフルーツを一番大きいカップに一杯詰め込んで購入。
空港までの詳細な地図がなく、簡単な地図とコンパスを頼りにカンで空港まで走ります。途中で空港までの道路標識を見つけて一安心。 ところが!空港まであと3kmというところで突然の雨!最後の最後まで雨だ!
さて、空港カウンターでチェックインをします。 海外では自転車を分解してパッキングしなくても飛行機に載せてくれることがあるらしい、と何かの聞きかじりの知識があったので、 ダメモトと思い、自転車をそのまま押してカウンターへ。するとやっぱり輪行しなくてもOKでした。しかも追加料金なし!これはラッキー。 キャンプ用のガスコンロのカートリッジが未使用のものがあったので、これは飛行機に載せられません。処分してもらいました。
絵はがきなどを書き、時間待ちをして飛行機に乗りました。往路と同じルートで、航空会社ももちろんシンガポール航空。 シンガポールのチャンギ空港で乗り継ぎをします。関西国際空港行きの飛行機に乗ると、なつかしい日本語が。 周りから聞こえてくる会話が何を言っているのか理解できるのが無性に新鮮でした。 ニュージーランドでは5日間も日本語を聞いたことがない日もあったのに。
そして日本に無事到着。
飛行機では分解しなくてもよかった自転車ですが、ここからバスで自宅まで帰るのに結局ここで輪行しなければならなかったのでした・・・
]]>
オークランド在住の管理人さんが魅力あるNZのスポットを写真付きで紹介されています。
ニュージーランドの永住権、ビザ、為替相場、写真集、オークランドの生活情報の紹介。
ニュージーランドが満載!情報コミュニティーサイト。現地のお店や語学学校、観光情報、現地ツアー予約、NZ版ソーシャルネットワーク、無料で使えるブログ等々。
クライストチャーチ在住の管理人さんのブログ。現地の新鮮な情報が入手できます。
世界各国の旅行・観光情報などを国別に集めたお役立ちリンク集です。
NZ現地の総合情報提供サイトです。
クライストチャーチにある日本人経営の長期滞在型ホステル&バックパッ カー。1泊から数ヶ月まで気軽に入居・気軽に退居できます。
大阪に住む大学生の管理人さんがいろんなところに自転車行った旅行記です。
ドイツ暮らしの日本人女性の日常の日記
英語を話す力の向上について
]]>私の初めての海外旅行はこのニュージーランドでのツーリングです。大学を卒業するときの卒業旅行で行ったのですが、 自分の脚でどこまでも移動できる楽しさ、ニュージーランドの景色の美しさ、車窓からの眺めだけでは経験できない暑さや寒さ、その場のにおい、 静けさや、言葉もあまり理解できない見知らぬ土地でのキャンプ、世界中からやって来る自転車旅行者との交流など、 毎日が驚きと興奮の連続でした。
普段筆不精な私も、このツーリングでは毎日の出来事を日記に残し、いろいろなパンフレットや写真など、 旅の思い出になるものを残していました。それらは長い間、押入れの奥深くに眠っていたのですが、せっかくならこの体験を誰かに話したい! できれば自転車でのキャンプツーリングに興味があるけれども、どうやっていいのかわからない人に話したい!自己流でも、 初心者でもここまで出来たのですよ、ということを知ってもらいたいと思うようになり、このサイトを公開することにしたのです。
私が自転車ツーリングを始めたきっかけは、そもそも高校時代の友人が、大学時代に行った自転車ツーリングの話を聞いてからでした。 ニュージーランドを旅して以来、社会人になってからはキャンプツーリングには縁がありませんが、自転車の楽しさにはまってしまい、 今ではロードレーサーでレースなども楽しんでいます。
自転車ツーリングに興味がある方もそうでない方も、ニュージーランドの雰囲気を感じ取って楽しんでいただければ幸いです。
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